でも善良な人間ですよ。 吉本ばななさんとの対談をまとめた『人生の道しるべ』(集英社)で、宮本さんは、「六十歳を過ぎて、また風景から小説が生まれてくるようになったと感じている」と仰っていましたね。 僕は、同じ場所から動かずに、一週間ぐらいぼーっとしているのが好きですが、女房はそうはいかないので、息子が車であちこち案内してくれました。
696年から芥川賞選考委員。
主人公の料理の手際が悪すぎるのがイライラしました。
日本だとこの話は成り立たないですもんね。 実際に幕末に存在したお医者の澁江抽斎の伝記ですが、この小説は、どんな子供時代を過ごし、父親と母親はこういう人で、先生は誰でと、つまり澁江抽斎という人間にかかわった人たちの視点から延々と書かれているものです。 自分では調べようもないことを調査してくれる、プロフェッショナルを必要としたときに出あうわけですし。
10どうぞ善良な人々の決意と27年間に渡る長い怯えと、その結果の淡い淡い安寧を いつまでも守って下さいと願わずにはいられない。
アメリカ人にとっての、理想の高級住宅地を体現する街なんだなと思いました。
僕は、同じ場所から動かずに、一週間ぐらいぼーっとしているのが好きですが、女房はそうはいかないので、息子が車であちこち案内してくれました。
しみじみとキクエの人生に思いを馳せ、これからの弦矢を想像する楽しみが味わえます。
キクエはそれを植物を通して学んだのではないかと思います。
物語の最後はプー太郎だった主人公が叔母の遺産をもとにアメリカで本気で事業を起こすという設定で、これも世代間の贈り物が若者の再生や希望に繋がるという作者の意図を示唆しているようで清々しい読後だった。
【内容情報】(出版社より) ロス在住の叔母の訃報。
決して奇をてらわず、誠実に文章を綴って作家としての長い道のりを彼は歩いてきた。
ロサンゼルス在住の叔母の、突然の訃報。
10年紫綬褒章受章。
名前を覚えるのが大変でした、中でも法律事務所系の人の名前が本当に覚えられなくて、「これ誰だっけ」と思いながらページを戻る事はや34回…前半は集中力が何度も途切れそうになってしまいました。
逃げるってわけじゃないけどさ。
これはけっこう面白かったです。
しかも早い段階で、叔母の娘、レイラの正体が推測できる展開になっている。 87年「優駿」で吉川英治文学賞を受賞。 この作品について、宮本輝さんにお話を伺いました。
17せっかくだからとビヴァリーヒルズにも足を延ばしたな。
それはきっと希望でもあったでしょうね。